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妊娠中毒症

妊娠中毒症は産婦人科学会により妊娠高血圧症候群(PIH)と改められた。

妊娠8ヶ月以降の後期に1割程度の妊婦が発症する。
つわりと考えられていたが今では全くの別物だと判明している。

多産妊娠、若年出産、高齢初産の他、肥満、高血圧、腎臓病、糖尿病でも起きやすく、
尿蛋白、高血圧、尿酸値亢進を主な特徴とする(むくみは新定義から除外)。

妊娠と血清尿酸値が密接に関係していることが以前より知られており、
特に多胎妊娠や妊娠中毒症では血清尿酸値が上昇することが知られている。

実際に杏林大学が単胎妊娠、双胎妊娠、妊娠中毒症における血清尿酸値を比較したところ、
母体血中尿酸値は正常妊娠と比較して双胎妊娠および妊娠中毒症において有意に上昇していた。

その原因は腎機能障害のない双胎妊娠においても尿酸値が高値なことから、
妊娠が高尿酸血症に関与していることは明らかである。

さらにどの群においても母体血清尿酸値と臍帯血清尿酸値がほぼ同じ数値を示し、
臍帯の動脈血と静脈血における尿酸値もほぼ同じ値を示したことから、
胎児ではなく胎盤が大きな尿酸発生源だと推測され、
この裏付けとして胎盤に発現する尿酸トランスポーターが多数確認されている。

胎盤がもたらす血清尿酸値上昇は尿酸生成増加と尿酸排泄低下の両者に起因すると想定されるものの、
その詳細な機序や意義について未だ不明な点が多い。1)

尿酸生成増加要因

  • 細胞新生リモデリングの盛んな胎児・胎盤細胞が尿酸の原料となるプリン体を多く含む。
  • 子宮胎盤血流障害や胎盤梗塞による組織破壊からの多量のプリン体漏出。
  • 低酸素および虚血-再灌流状態による血清アデノシン増加や胎盤性キサンチンオキシダーゼ増加。

尿酸排泄低下要因

腎臓からの尿酸排泄低下のメカニズムは全身性血管収縮による腎血流量の変化が糸球体濾過量を低下させ、
腎尿細管での尿酸の再吸収が増加するためだと考えられている。

takai/ninsin.txt · 最終更新: 2015/10/22 01:33 (外部編集)