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チェリー

両国東口クリニック理事長の大山博司によると、
2006年に放映された「アメリカンチェリーで痛風が治る」というテレビ番組がきっかけで、
たくさんの痛風患者がこぞってチェリーやジュースに手を出し始めたという。1)

しかしチェリー有効説は今に始まった事ではなく実に百年以上前もから示唆されており、
近年それを肯定するいくつかのデータが知られるようになってきた。

チェリーの有効性を初めて報告したのはラドウイッグ・ブロー博士である。
車椅子に頼らなくてはならなかった自身の痛風が日に6~8個のチェリーで治り、
チェリーを食べている限り痛風の痛みは起らなかったという。
この発見に対して彼は何も科学的証明を行なっていないが、
少なくとも彼以外の12名の人もチェリーで痛風を治したと記している。2)

また『ブリベンション誌』がこの報告を載せたところ、痛風に苦しんでいた多数の読者から、
チェリー(最初は1日に15-25個、その後は日に10個)を食べたら効いたという投書が寄せられた。

これらの報告は当時学会から相手にされず話題にもならなかったが、
後に行われた実験がきっかけとなって注目されるようになった。
その実験とは2003年にカルフォルニア大学デービス校が行ったものである。

同校はチェリー280gを摂食させた被験者10名の血液中を調べた。
すると最初214μmol/lだった尿酸値が183μmol/lにまで減少していた。
炎症指標CRP(C反応性タンパク質)およびNO(一酸化窒素)も減少しており、
逆に尿中尿酸値は202μmol/mmolcreatinineから350μmol/mmolcreatinineへと増加していた。

以上の結果から尿酸排泄を促進するチェリーは痛風予防に有効であると結論づけられた。
この7年後に行われたリウマチ専門医Dr.Schlesingerの実験でも同様の結論が出ている。

ロバートウッドジョンソンメディカルスクール(Robertwoodjohnson Medicalschool)において、
痛風患者100名に濃縮タルトチェリージュースを1日スプーン2杯飲用させたところ、
今まで頻繁に起きていたという29名の痛風発作が半分以下になったのである。
今回の報告では尿酸値を下げる作用は確認されなかったというが、
シアニジンやメラトニンが炎症を抑える作用を示したと考えられている。

カリフォルニア・チェリー協会もチェリーが痛風に有効だと明言している。
チェリー20粒にはアスピリン10倍の効能があり、痛風の痛みを軽減させるという。3)

また健常な女性にさくらんぼ280gを食べさせた実験では、
5時間後に血中尿酸値が3.6mg/dlから3.1mg/dlに下がり、4)
白人女性10人にチェリー(ビング種)280g(約45個)を食べさせた実験では、
尿酸排泄量が増えるとともに血中尿酸値が5時間後に0.53mg/dl下がっているが、5)
イチゴやキウイなどの果物ではこのような変化は見られなかったことから、
チェリーに含まれるポリフェノールには尿酸排泄を促す作用があると考えられている。

このほかチェリージュースで改善したという痛風患者個人からの証言も寄せられている。
報告者はテキサス州コーパスクリスティ精油所製図工のブラッド・マカダマス(44歳)である。6)

7年前に痛風と診断されて以来、痛みは激烈になる一方で、最初は膝だけだったのが、
いまでは足首まで痛むようになっていて、かろうじて歩ける状態だった。
「動くと本当に痛いのです。ベッドから起き上がることもできないときがあって、もう人生の終わりだと何度も思いました」
強い痛みのために、彼はよく眠ることもできなかった。
ときには足を引きずるのも困難になり、仕事場であるくことができなくなった。
気圧が下がる冬期になると痛風に火がついたようになり、事実上、仕事場の椅子から一歩も動けなくなった。
二人の娘と一緒にアーチェリーをするのが彼の楽しみだったが、それもできなくなった。

弓を射る場所に立ったら「足があまりにこわばっているために」もう射た弓をとり戻しに行くことができないのだ。
これは痛風の古典的なケースで、ブラッドの血液中の尿酸値は高かった。
医師は尿酸の形成を抑えるためにアロプリノールを、痛みを消すためにインドメタシンを処方した。
痛みと晴れが耐えがたい状態になると、関節にコルチゾンを注射した。
薬は助けになった。とくにコルチゾンは通常、注射するとすぐに痛みが止まった。

しかし、痛風の発作がまたやってきた。そして、マカダマスは薬の副作用を憎んだ。
「医師のくれる鎮痛薬はあまりに強力で、眠くなってしまうんだ」
そして、視力が低下したときには恐慌をきたした。
医師は彼の血液が“異常に”変化していることに気づき、白血病の疑いをもって、骨随の検査まで行なった。
それらはすべてアロプリノールの副作用だったのではないかと彼は心配している。

それで彼の義理の母が、アラバマから電話をかけてきて、
チェリー・ジュースのことを話したとき、すぐに試してみる気になった。
彼女はテレビのショーで痛風の自然療法について(濃縮ブラック・チェリー・ジュース)

報道されているのを見て電話をかけてきたのである。
彼は夜に濃縮ブラック・チェリー・ジュースを大匙2杯飲むことからスタートした。味はひどかったと彼はいう。
しかし、飲みつづけて2週間後には痛風の発作が起きなくなっていた。
1月後の1994年12月に彼は、医師に処方された薬の摂取を止めた。
そして、その後はまったく摂っていない。

「夫は正常に戻りました」と、彼の妻はいう。「もう2年間、痛風に火がつかないでいます」
現在でも、ときどき濃縮ブラック・チェリー・ジュースを飲んでいるが、
それは痛風の発作が起きる恐れのある冬のあいだである。
「チェリーは効きます。本当にこれで治ったんです」と、彼はいう。

彼の現在の医師に確かめてみると、もうブラッドには痛風の薬は処方していないという。
医師の知る限り、ブラッドに急性の痛風の発作はもう起きていない。
濃縮ブラック・チェリー・ジュースが効いたのかどうかについて訊くと、医師の答えは、「あり得ます」だった。

なお、民間療法ではレッドチェリーよりもブラックチェリーの方が効果が高いとされている。

1) 大山博司『痛風ウソ?ホント!』P.70-71
2) ラドウイッグ・ブロー『生物および医学テキサス・レポート』1950年
4) 日本薬学会『痛風予防のA・B・C』P.22
5) 日本薬学会『痛風予防のA・B・C』P.100-101
6) ジーン・カーパー『奇跡の食品』P.97-99
syokuji/yoi/cherry.txt · 最終更新: 2015/10/22 01:00 (外部編集)