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治療

自己判断だと誤診する恐れがあるのでまず病院検査する。

痛風治療の基本はまず起きてしまった炎症をで鎮静することである。
ランダム化比較試験により非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)が有効だと確認されている。1)
NSAIDの大量摂取は刺激が強いので連日使用は不可。
粘膜を痛める恐れがあるので胃腸薬の併用を必須とする。

痛風研究の第一人者である御巫清允は、
標準量で効果がない場合には短期大量衝撃療法(NSAIDパルス療法)を提唱している。2)
この療法はNSAIDパルス療法を3時間置きに3倍量を1日限定で服用するというもので、
東芝病院副院長の巖琢也はこれでほぼ50%程度は痛みが軽減されると述べている。3)

痛み止めは処方薬ならボルタレン、市販薬ならイヴが最強という触れ込みがよく見かけられる。
アスピリン系(バファリン)などは痛風を著しく悪化させるので服用してはいけない。
NSAIDで痛みが引かない場合はステロイド剤を処方されるがこのようなことはまれである。

尿酸値をコントロールする薬の服用はこの時点ではタブーとされる。
発作中に尿酸値を急に下げると症状が悪化することがわかっているからである。
膠原病リウマチ痛風センター外来患者を対象にした調査では以下のような結果が出ている。4)

尿酸値が平均で1.0、2.0、3.0mg/dl低下したときは尿酸値が変化しないときと比べて
発作がそれぞれ1.3倍、1.5倍、1.6倍も起こりやすいことがわかりました。
服用を始めて半年の間に約40%の患者さんが発作または発作の予兆を感じていました。
しかも1ヵ月目に約15%、2ヵ月目に約11%と最初の2ヵ月にとくに多く起こっていました。
発作が起こった患者さんは発作のなかった患者さんより尿酸値の変動が大きく、
とくに尿酸値が大きく下がった人の方が発作をより多く起こしていました。

ただし既に服用してしまっている場合には中断しないことを原則とする。
服用を中断すると尿酸値が急上昇してさらに症状が悪化するからである。5)

もしも何度もぶり返すようならコルヒチンカバー(1日1錠を連日服用)で予防する。
コルヒチンは下痢を起こしやすいことで知られるが整腸剤で緩和される。6)

発作極期には毎食後ならびに眠前各1錠(1日4錠)を整腸剤、
もしくは消化管内ガス除去剤との併用のもとに投与し、
発作の軽減、消失に応じ、漸減、中止の方法を採用しています。
この方法により、通常、発作は1日後には半減、2~4日後には消失します。
この投与法だと、患者さんは下痢に悩まされることはなく、
また、重篤な副作用に遭遇することもありません。

病院に行けない状況にある時は応急処置を施すことで症状を緩和させることができる。
氷を入れたビニール袋もしくは冷却湿布で患部を冷やせば痛みが引く。
低温状態では炎症元である白血球の働きが鈍るからである。
このとき患部を心臓よりも高い位置に置くと効果が高まる。

1) Shrestha Morgan +DL, Moreden JM, et al : Randomized double-blind comparison of the analgesic efficacy of intramuscular ketorolac and oral indomethacin in the treatment of acute gouty arthritis. Ann Emerg Med 26:682-686,1995.
2) 御巫清允:痛風発作への新しい試み.綜合臨19:427,1970
3) 巖琢也『痛風―発作を起こさないための尿酸コントロール』P.133
4) 山中寿『痛風とつきあう法』P.143_166
5) Perez-Ruiz F, Calabozo M, Pijoan JI, et al:Effect of urate-lowering therapy on the velocity of size reduction of tophi in chronic gout. Arthritis Rheum 47:356-360,2002
6) 加賀美年秀『痛風のすべて―歴史から食事療法まで』P.70
tiryou.txt · 最終更新: 2015/10/22 01:18 by kamiwiki